宙に浮くスケートボード。その名も「ホバーボード」。
1989年に映画「Back to the Future」にて登場した空飛ぶスケートボードが、映画の舞台となる2015年に発表され、当時世界中から大きな注目を集めていました。
私も幼いころにかの映画にドハマりし、未来を楽しみにしていたファンの一人だったので、その時をいまでも鮮明に覚えています。(作中に登場するような未来が実現しなかったことは残念でしたが・・・。)
一体、どうやって浮いているんだろう?
さてさてそんなホバーボードですが、その仕組みはどうなっているのでしょうか。
レクサス公式ページの説明によると、その正体はボードに内蔵された超電導磁石とスケートパーク下に埋め込まれた磁気レールによるそう。モノレールと同じ原理ということですね。
動画にもありましたが、下の画像のように水上を走ることもできます。(ボードから出ている白い霧は、超電導体の磁力を引き出すために、マイナス180度以下に冷却されているためです。)
Day1 ➡ Day403
こちらの動画では、制作背景や技術について、1日目から完成までの間を、順を追って解説がされています。
制作は山あり谷ありで一筋縄ではいかなかったそうですが、不可能なことは時間をかけることで実現できるという思いとともに、完成に至ったそうです。
そもそもどうしてレクサスが?
「第44回東京モーターショー2015 スペシャルトークセッション」にて、高田氏はこう述べています。
「LEXUSブランドの世界感の中心にあるものはamazing=驚きです。その驚きは想像力が高度なテクノロジーに出会った時に生まれるものだと考えています。つまり、このホバーボードこそ極めて高度なテクノロジーと想像力の出会いの産物であり、まさにレクサスの大切にする驚きの本質を表現するものとして相応しいと思ったからなのです。」
レクサス自体を伝えるのではなく、レクサスの本質を伝える。そのためにホバーボードを用いたそうです。ブランドイメージのためとはいえ、1年以上もの月日をかけ、販売することのない製品を制作するとは、なかなか考え付かない発想です。そしてそれを実際に実現させるとは、レクサスという会社が車づくりにかけるおもいが、並々ならぬものであることを実感させられます。
さいごに
いかがでしたでしょうか。レクサスのホバーボードは、2015年から現在時点(2021年1月)で5年が経過していますが、販売される予定は未だに出されていません。
しかし、いつの日か、街中でホバーボードが行き来しているような時代が到来するのかと思うと、想像するだけで楽しくなってきてしまいます。