いい人たれ。そして人とお金を学ぼう。
いつかお金持ちになりたいなあ。
どうしたらお金持ちになれるんだろう?
このような悩みを抱えている方には、今回ご紹介する「人とお金」から、何かお金持ちになるためのヒントを得られるかもしれません。
曰く、成功を「お金持ちであること」という定義で考えると、その成功を掴むためには「お金のこと(経済)」と「人間関係」を学ぶ必要があるそうです。
お金持ちになるためにお金のことを学ぶのはわかるけど、どうして人間関係を学ぶ必要があるの?
著者曰く、(この本は前提として「いい人」へ向けた本なのですが)「いい人」はすべての人にやさしくあろうとしますが、世の中にはあなたからエネルギーを奪っていったり、あなたのことをなめてかかったりする人がいます。そのような方々から自分自身を守るためにも、人間関係を学ぶ必要があると説いています。
誰に対してもやさしくするべきだと思っていたけど、そういうわけじゃないんだね…
本記事では、「お金のこと」と「人間関係」に関して、私が得た学びを3つご紹介していきます。
先ずは”赤字”を出さないこと
「お金に強くなる」ために最初にすべきこと。それは、”赤字”を出さないことです。
当たり前と言えば、当たり前の事なのですが、著者曰く、
「マイナスをつくること」が、一番いけないことなのです。
なぜなら、その人のお金の流れには、「マイナスをつくる波動」がついてしまいます。
そうなると、何をするにも、借金をしなくてはまわっていかないようになります。
借金はしないまでも、「マイナスをつくる波動」(つまりお金がマイナスになる行為をする癖)がついてしまうと、お金がたまらない、もしくは減っていってしまうようになります。
例えばコンビニに寄ると、必要ない物でもついつい買ってしまう。という行為。その都度の額は小さくとも、積み重なると大きな額になりますし、お金は懐から流れ出ていく一方となってしまいます。
先ずは赤字を出さないこと。そして、昨日より今日、先月より今月と、前回よりも少ない金額でやりくりする工夫をし、少しでもお金を貯め、増やすという流れをつくる必要があります。
番外編#01「うさぎはからなず寝る」
どんな組織やコミュニティにも、実力のある人やぱっと目立つようなことができる人がいます。そして彼らは、大勢で競争する機会があっても、大抵の場合は上位を占めています。
そんな彼らに真っ向から競争を挑み、順位を逆転させることは容易ではありません。しかし一発逆転できるチャンスが、実は存在しているのです。それは、
それは、仕事に「新しやり方」が導入されたときです。
いままで上位を独占してきたような人は、実は「新しやり方」に対して、なかなか取り組もうとしません。
なぜなら、いままで成功してきたので、「今までのやり方が一番だ!」という自信があるからです。
こういうとき、いままで上位だった人ほど、ゆっくりしてしまいます。
この現象を、私は「うさぎは必ず寝る」と言っています。
「新しいこと」にチャレンジをする機会があれば、真っ先に手を上げ、他の誰よりも早く取り組むようにすること。これを心掛けるだけで、うさぎたちを追い越すチャンスを得ることができます。
「悪魔の欲」をもつと、お金を失ってしまう
人には二つの欲があります。それは「正当な欲」と「悪魔の欲」と呼ばれます。「正当な欲」とは、神様が私たちの生活を向上させる原動力としてつけてくれた欲のことです。それに対し「悪魔の欲」とは、「人を押しのけてでもお金がほしい」といった自分本位の気持ちでもつ欲のことです。
この「悪魔の欲」を持った途端、その人の下からお金はみるみるなくなっていきます。曰く、
いくらすごい偉業を成し遂げたとしても、「人を押しのけてでも幸せになりたい」と思っている人のことを、周りの人は応援するでしょうか?
成功とは「人から押し上げられるもの」です。
周りの人から、「あの人だったら、自分のすべてをかけても応援したい」と思われる人に、人も、お金も集まるようになっているのです。
「悪魔の欲」の例として、著者は他にも、見栄を張りたいという欲からくる「名誉欲」や「地位欲」についても言及しています。せっかくお金持ちになって手に入れたお金を、そのような欲(例えば必要もないような土地の購入や不要な高級品など)のために費やしてしまうことで、お金がなくなってしまうのです。
私個人的には、名誉欲や地位欲などをもつこと自体は悪いことだとは思いません。しかし、それらを求めた先にある姿が、自身の求める理想(著者の言葉を借りるならば、将来ありたい「自分の立場」)と乖離していないかと考え続ける必要があるように思います。
番外編#02「加速の法則」
人は何かしらで成功(たとえそれが小さくとも)すると、気の緩みが生じてしまいます。「少しぐらいは手を緩めてもいいだろう」と、気の緩みに甘んじてしまうと、せっかく乗ってきた成功の勢いを止めてしまう結果となります。そして次の瞬間には、後続を走っていたはずの「かめ」に追い抜かされてしまうのです。そうです。番外編#01で紹介した、「うさぎ」に、自分がなってしまうのです。
著者は言います。
仕事には、「加速の法則」というものがあります。
成功を手に入れたときこそ、次の成功もすぐにやってくる。
こうやって、いいことが連続して、どんどん起こるのです。
せっかく作った成功の流れを断ち切ることなく、ときにはしっかりと休養を挟みつつも、仕事のことを考え続けることが、この「加速の法則」にそって成功を続ける秘訣なのです。
「人のことをまっさきに考える人は愛される」
何かをする際に、「自分のことだけを考えるクセのある人」がいます。そのような人を、著者は「アイマン」と呼びます。例えばことあるごとに、自慢話や優等生的な話など「自分の話」ばかりをする人は、典型的な「アイマン」です。このような人の話は、聞いている方からすれば、退屈でいて聞いていてちっとも楽しくありません。そうなってしまうと、人から愛されるような状況は生まれません。
一方、何かをする際に「人のことをまっさきに考える人」がいます。このような人は、なぜか周りの人から愛されていきます。それもそのはず、「みんなが知りたい話」や「みんなのためになる話」、「聞いていて楽しく案るような話」など、「この話でみんなを喜ばせよう!」という気持ちが乗っている話は、みんな前のめりになって聴きたくなります。
何をするにも、「人」のことを考え、「人を喜ばせよう」という気持ちで行動すれば、おのずと周りの人から愛されるようになるのです。
番外編#03 心の中の「我」を捨てれば、運が上がる
「一生懸命やっているのに、どうしてこうも上手くいかないんだろう・・・。」そのような状況に陥った経験はありませんか。このような状況が訪れる原因は、自分の中にある「あること」にあるとされています。それが、「我」です。
「私は、がんばっているのに、何であの人のほうが認められちゃうの?」とか。
「あの言葉は。いい言葉だと思うけど、私は、恥ずかしくて言えない」とか。
「あのやり方はすごいと思うけど、私は、マネできない」とか。
こういう「私は」「私が」という思いは、「我」なんです。
「我」は、その人独自の個性を生む大事な要素ではありますが、時として成長を阻害するジャマモノになってしまうことがあります。そのため、もし、何かうまくいかないことがあったら、「我」がジャマモノになっていないかを確認し、もしそうであればすぐに捨て去る必要があります。
また、運がよくなりたいのであれば、運がいい人のマネをする。お金持ちになりたいのであれば、お金持ちがお金持ちになったその過程のマネをする。そこに「我」は必要ありません。徹底的に、先人のマネをすることが、自分のありたい姿を実現する最速の方法なのです。
まとめ
本著は4章で構成されており、それぞれ1章が「お金」についての学びを、2章では「仕事」についての学びを、3章では「人間関係」についての学びを、最後の4章では「強運」をつかむための学びについて述べられています。
本記事では、私が特に学びになったと感じた部分を中心にご紹介いたしましたが、他にも参考にしたい学びが数多く記述されていました。具体的なお金の稼ぎ方を学べるわけではありませんが、お金が自然と集まるような「いい人」になるためのヒントが、この本からは学ぶことができます。
一読の価値ありの本です。ぜひ、手に取って読んでみてください。